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つるバラを使った造園の奥深さ

つるバラを使った造園の奥深さの画像

バラを使った造園として、本当の意味で庭の景観を作り上げるのであれば、つるバラこそが主役と言って良いでしょう。

造園が景観作りを目的としているのであれば、つるバラほどの威力を持つ植物は希かも知れません。

家屋にマッチしたつるバラが一本、空間を横切っているだけですべてが違って見えるものです。

つるバラにも数多くの系統、品種があり、切り花と見紛うほどの巨大で立派な花をいくつも付ける華やかなものから、日本家屋にもよく似合う、小振りで可憐な花を滝のように咲かせるものまで様々です。

つるバラの特性を熟知して利用された造園の結果を見ることができれば、庭そのもののイメージががらりと変わってしまうかもしれません。

敷地面積はそれほど広くない個人の庭であっても、つるバラの咲く春先には別世界が広がります。

それほどの存在感を持つつるバラですから、造園に効果的に取り入れるためには、普通のバラとは異なり、ある程度時間を割いて取り組む必要があります。

育成に関わる手間自体は特に大変なこともあまりないのですが、一つだけ、冬の誘引作業という大切なイベントがあります。

バラは冬に休眠しますから、その間に枝を庭に配置するのですが、この時、ただたくさん花を咲かせるというだけではなく、春、どのような風景を庭に作りたいかという綿密なイメージを基にして、2メートルから3メートルに及ぶ枝を一本ずつ、家屋の外壁やパーゴラ、支柱、ローズアーチなどに配置していきます。

つるバラこそバラを使った造園の主役だというのは、このように、つるバラが庭の資材や家屋と密接に関わっているからです。

造園家や園芸家は、造園は絵を描く作業に似ているとよく言いますが、つるバラを使った造園に取り組めばその理由はよくわかるものです。

寒い冬に葉っぱの一つもないトゲだらけの長い枝をあちらに曲げ、こちらに曲げ、ときおりトゲに引っかかれながら、寒々しい光景の中に数ヶ月後の緑あふれる庭をイメージします。

今、結わえ付けている枝がたわわに花をつけ、庭にどのような効果をもたらすかを思い描きながら行う冬の作業は案外楽しいものです。


 
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